軍艦島のこと
2010年 07月 21日 (水)
個人的に、近代遺産が好きです。
廃墟というやつです。
先月、一人で九州に行きました。
友達が博多にいるので、4日程泊めてもらって。
ものすごくいきたいところがありまして、長崎の軍艦島というところです。
まったく西渕工務店のことは関係ないですが、よかったらどうぞ。
そして、長くて画像多いです。
軍艦島とは、正式名称・端島という昔石炭を掘っていた小さい島です。
6.3ヘクタールに最大5300人が住んでおり、日本で初めてのコンクリートの高層住宅が建ってたり、まあとりあえず島の見た目が軍艦のようだったんですよ。
今は閉山した訳ですが。
B’zのプロモにも使われてます。
朝、博多から長崎へ電車で。
友達は仕事だったので、一人で行きました。
駅出たら、ちょっと高いビルがいっぱいあって、その隙間が既に山・斜面で家とかマンションとかびっしり建ってる。
歩いて港に。
軍艦島って上陸が難しくて、雨なら勿論ですが晴れてても波とか風の関係で上陸出来なかったりするんですよ。
ちなみにツアーを組んでいる会社が何社かありますので、事前予約が必要です。
年間で200日に到底届かないぐらいしか、上陸出来ておりません。
その前までの5日間天気悪くて上陸できてなかったらしく、物凄い心配してたんですけど、ようやく晴れて上陸可能とのこと。
めちゃくちゃ運がよかったです。やっぱり梅雨時は…
ということで13:10軍艦島ツアースタート!
まあまあ小さい船で、平日なのにたくさん人がいました。
市内はまだ曇ってたけど、沖に行くと晴れてましたよ。
多分30分ぐらい船に乗ってたら見えてきます。
もこっとした普通の島と島の間に、異様なシルエット。
テンション上がる!
ひとりで!!!!
隣とかもひとり行動のおばさんなんだけど全然写真とか撮らないんですよ。
私だけ立ち上がって船から乗り出したり。ひとりで。
で、だんだん近づく島。
黒ずんだコンクリートが異様です。
本当に島が軍艦のよう。
着岸するときやっぱり波が高くて、大変そうでした。
いっぱいロープくくりつけたり、上陸用のタラップ押さえとかないといけなかったり。
酔いました。一気に。
めっちゃ人が島から出てきた。
上陸の様子を見守っていると、なぜか隣に、社員旅行で熊本から来ていた廃墟マニアのお兄さんが!
熊本弁すげえです。最初聞き慣れないと全然入ってこんばい。
ばってん、って初めて聞きましたよ!
お兄さんガイドさん並に解説してくれる!
で、なぜかお兄さんとお兄さんの同僚のお兄さん(この人も廃墟マニアで井上雄彦好きでデジカメが私と同じ)と回りました。
軍艦島すごいです。
海風に吹きっさらしなんで、朽ち方が半端ない。
窓ガラスとかないし、柱とかも倒れたまんまだし。まずサッシが木だしね。
体育館とか骨組みだけになってた。
元々人が住んでた時もすごかっただろうけど、人がいないから更にすごい。
鳥肌立ちますよ。
小さい島なのに学校もあるし床屋もあるし、派出所も留置場もパチンコ屋も遊郭もある。
上陸して見れたのは端っこの一角だけであんまり見せてくれなかった。
お兄さんなぜか全部建物の位置を把握してる。
世界遺産にしたいらしいけど、世界遺産ってある程度保存していかないといけないらしく、どうやって島全体を保存すんのかな。
もう変にハイでした。
上陸の後は島の回りをぐるり一周してもらいました。
やー波高くて気持ち悪かったけど。
楽しかったです。
で、港に帰って、長崎県立美術館のミュージアムショップへ。
隈研吾さんの設計です。
更に歩いて大浦天主堂まで。←お兄さんオススメのカトリック教会
洋館いっぱい。
普通歩道がある場所に路面電車が通ってました。
愛媛県民には信じられません。
どこ通ればいいのか…
線路と車道の間を歩きましたが多分間違ってましたね。
で、デジカメ持ってフラフラ歩いてたらタクシーの運転手のおじさんに話しかけられた。
オランダ坂っていう有名な坂があると。
でもそれは昔の石ではなく、新しいのにしてて、長崎で唯一昔のままの坂がこの500m先にあると。
ちなみにドンドン坂っていうらしいです。
で、正直しんどかったので手前でこっそり引き返してやろうと歩いてたら、おいちゃんタクシーで追いかけてきて、ただで連れてってくれました。
営業トークも挟まれたけど、親切にしていただきました。
眼鏡橋の真ん前においしいカステラ屋があるとか。
名前聞いたのにすぐ忘れました。恩を仇で返してすいません。
長崎では一人だったせいかやたらいろいろ話しかけて貰って、みなさんいい方たちばかりでした。
そんな感じです。
県内にもいろいろありますよね。産業遺産。
行きたいんですけど、まったく行ったことがありません。