風と光と土と森と水
2012年 03月 22日 (木)
今日は内子町役場主催の「持続可能な地域づくりプロジェクト研修」ということで、高知県梼原町と西予市城川町にいってきました。
梼原は内子から1時間ほどで着きました。近い!
梼原といえば役場と道の駅がとてもかっこいいことでも知られています。坂本龍馬脱藩の道とかでも有名。
隈研吾さんが設計された役場にいってきました。
町外の人間がふだんなかなか入れないであろう会議室的なところ。
梼原町、人口はわずか3800人ほどだそうですが、こんな風に世界的な建築家を呼んできてみたり、環境への取り組みがものすごいところです。
メインの通りは電柱も地中に埋められていたので、そういう景観づくりなんかにも力を入れているんじゃないかと思います。
まず風力発電のための風車を二基設置。
風力発電は初期投資や維持費がとんでもなく掛かりますが、とりあえずなんとかなってるみたいです。
売電をしてたまったお金から、町内にて太陽光発電やエコキュートなどを導入した住宅に補助金を出しているらしい。
林業の振興のために、間伐材を買い取ったり。(間伐しても運び出さずそのままにしているところが多い)
さらに今地中熱を利用して、プールの冷暖房にあてているとか…!
先進的っていうか行動的ですよね。アグレッシブ。
風力発電はそれなりのリスクがあるけど、そんな風にうまく使えるならものすごい強みですね。
さらにさらに、以前たまたま川の流れを変える工事があり、そこで川に段差ができたらしく、それを利用して「小水力発電」なる設備までつくり、そこで作った電力を昼間は学校の電気に使ったり、夜は街灯の電気に使っているらしいです。
その、小水力発電の設備を見せていただきました。
あんまいい写真が撮れてなかったんですが、しょうど川が丁字路のようになっていて、手前と左側から水が流れてきて、奥に流れていっています。
左側からの川の水を取り込み、発電して、その水が出てきているのが写真の飛沫です。
続いて、西予市のペレット製造施設にいってきました。
ペレットストーブってご存知ですか?
うさぎのえさみたいなチップを燃料にするんです。
西渕工務店のおうちでもちょくちょく採用しています。
こういうの。
これも間伐材の有効活用になるんです。
ココの場合は普通の木材を使ってましたが。
木を裁断?粉砕?して、おがくずにして、これを熱を加えて固めるだけ!
だけ、といいつつその機械がとんでもなく高価なわけですが。
とくに接着剤とかは入ってなくて、木材そのものの成分でこうなるんだそうです。
ちなみに杉や桧がメインとのこと。
西予市の木材を、西予市でチップにして、西予市内で使うという、完全なる地産地消。
各自治体の考えひとつ。
これからどうなる内子のまちづくり!
内子には内子なりの進み方があると思いますが、どういう方向に向かっていくのか。
高知県は新しい取り組みなんかを受け入れてくれるような土壌が出来ているみたいな感じですね。
四万十町に海洋堂のミュージアム作ったりとか。