刻む
2013年 12月 02日 (月)
工場では次の現場の墨付を行っています。
大洲市『陰翳礼讃の家』。
見積の時点で、この場所はこの方向が化粧だから、という風にある程度等級が決まってきます。
きれいな木材ほど高い。
工場に運ばれてきたものを見て、名前をつけます。
柱ならいの一番とか、梁ならいの1~5番とか。
この時点で、もうその木材はその場所のものになっています。
それからどこにどういう風な仕口・継手を施すか芯を打ったり、名前を書いたりします。
それを見て、大工さんが機械やら手で木材を刻んでいきます。
個人的には棟上げの時、「あれこれ間違えとる!」みたいな取り返しのつかないことになったらどうするんだろうと心配になりますが、工場であらかじめ各部分の差し付けなんかをきっちりきっちり確認しているので大丈夫そうです。
刻んでしまった時点でそこそこ取り返しがつかなくなるので、そうなったという話を聞かないということは、しっかり墨付がされているということです。
来年上棟予定です。
今年いっぱいかけて刻んでいきます。