伝統構法
2016年 04月 07日 (木)
久々の土砂降りですね。
土曜日は内子町内子『笑みのある家』の上棟予定です。
天気予報は晴れなのでひとまずほっとしてます。
伝統構法をユネスコ無形文化遺産に!という働きかけが行われているそうです。
この度西渕工務店も会員登録して応援することにしました。
伝統構法というと、土壁・木組み・石場立てという部分ですかね、大きく言うと。
石場立てというのは基礎のことです。
昔はコンクリートなんてなかったですから、石の上に家が乗っていました。
今の建築基準法に適合させるのがなかなか難しいのですが…。
木組みに関しては、釘・金物を使わずに木の栓を使って緊結させること。
それに伴って継手・仕口の加工も手刻みになってきます。
これまた、今は法律で金物が必須になっているので、なかなかすべてを実現させるのは難しい状態です。
そして土壁。
柱に穴を掘って、横に板を通します。(通し貫)
そこに竹を並べて、藁縄で巻き付けて下地とする竹小舞下地。
土を塗って仕上げます。
今のところ、問題なく施工できますが、2020年の法律改正の折にはどうなるか不透明な状態です。
なぜなら土壁には断熱性能がないので。
省エネ等級を取ることが義務付けられるのではないかと言われています。
伝統構法ができる左官さん大工さんの後継者不足も深刻ですよね。
飛鳥時代から続く日本の伝統文化でもある伝統構法が今、失われつつあります。