チルチンびとの世界
2017年 04月 10日 (月)
チルチンびとマーケットの連動イベントとして企画させていただきました「チルチンびとの生みの親、山下武秀氏トークショー」が8日無事開催できまして、たくさんの方々にお越しいただきました。
お越しいただいた皆々様、誠にありがとうございました。
ご協力いただいた明屋書店さま、アエル松山さま、ありがとうございました。
山下氏のお話はどれも聞きやすく、興味深いのでぜひたくさんの方に聞いてほしかったのです。
チルチンびとは、ずっと地域に根差した良質な木の家づくりや、暮らしの知恵を紹介してきました。
20年前の誌面を読んでも、全然古臭く感じないのは、その普遍性を変わらず載せてきたからです。
流行廃りが激しい建築の世界ですが、根本的なことは何も変わらないはずなのです。
住まいと暮らしはセットです。
我々家づくりを行う人間がそれをもっと理解していくべきなのです。ということを再認識。
翌日、チルチンびとの取材で2013年に竣工した松山市『食いしん坊家族の家』にお邪魔させていただきました。
家の名前にもある通り、食にこだわった家となっていましてすべて料理はご主人がされているんだそう。
食器や家具もこだわられています。
地元の食材をたくさん使っているごはん。
しかもスタッフまで食べさせていただいてありがたいことです(*‘∀‘)
とってもおいしかったです。
床は古色塗りです。
わたしゃお子さん2人と遊んで楽しかったです。
手裏剣があと少しで折れそうだったのに結局折れず。
楚々と楽しく暮らされているのだなあとしみじみ感じました。なかなか引き渡し後のお宅に伺うことは多くないので。
その後、施工中の『南江戸の家』で更に取材。
左官さんに「えつりかき」を行ってもらいました。
右にいるのがカメラマンさんですよ。
写真手前の状態から、奥の状態へ竹を藁縄で編んでもらいました。
熟練の技はすばらしい。
昔は当たり前に行われてきた竹小舞下地の土壁ですが、今はほとんど施工されていません。
そうなってくるといざやりたいと思っても、だんだんとはじめることが難しくなってきてしまいます。
土を集めること、藁を編むこと、竹を山から伐りだして割ること。
土壁とひとことに言ってもたくさんの素材が必要で、左官の伝統をずっと受け継いでいくためにもいろいろな課題があります。