こだわるところ2
2019年 01月 09日 (水)
昨日はそもそもなぜ木の家なのか、ということを書きました。
木の家と一口に言いますが、材料やつくる人によってさまざまです。
日本の木の家を支えてきたのは杉や桧や松。
構造材に使われます。
それがなぜ変わってきたのかといいますと、木は伐ったときにはたくさんの水分を含んでおり、建築で使うためには乾燥させないといけません。
その乾燥行程において、杉は特に乾燥が難しいと言われています。
乾燥による収縮で反りや曲がり、ねじれが起きるためです。
自然にじんわりと乾燥させるのが一番いいのですが、それだとかなりの時間を要しますので、乾燥機が生まれました。
それらが戦後の高度成長期の家がたくさん建った時代に嫌われたのでしょう。
かなりの高温で乾燥させるという方法が生まれ、そうすると木のまっすぐさは保たれましたが、前回書いた木の良さである匂いや目合いの美しさが失われることとなります。
嗅いだことがありますが、すごく臭いです。
木を木として使うために現在は中温乾燥という低めの温度で乾燥させた木材を使っています。
それでも木には一本一本特徴があって、その特性を見極めるためには大工の腕が必要です。
何百年と受け継がれてきたノウハウを受け継いでいきたい。
木の家の良さを最大に生かした家にしたいと思っています。
施工事例写真集に事例を追加しました(^^♪
見てみてください。