予子林の家Ⅱ
大洲市肱川町
外観イメージ
完成イメージです。 プライベートスペースとパブリックスペースを玄関で繋いだA字型の平面計画をしています。
内観イメージ
LDKのイメージパース。 土間に薪ストーブを置きます。勾配天井と登り梁のすっきりとしたデザインです。
地鎮祭
12月吉日、地鎮祭を執り行う運びとなりました。 この土地に新しく建物を建てること、暮らしていくことを土地の神様に報告する儀式です。 神職の方にお越しいただき、厳かに行われます。宗派により様式は様々です。
地鎮祭
盛砂に施工者が鍬を入れることで、「初めてこの土地に手を入れる」ことを表します。 こういった神聖な儀式は身が引き締まります。
図板
大工さんが設計から図面を受け取って、まずやることは図板書き。 紙に書かれてあることを自分の手で再度書くことで頭の中に家のことをすべて入れていきます。 この家のことに一番詳しいひと、になります。
防湿シート貼
その頃現場では基礎工事が始まりました。 掘って、砕石を敷き詰め、防湿シートを貼ります。 土中から湿気が家の中へ上がってくるのを防ぎます。
刻み
墨付けが行われた木材を大工さんが刻んでいきます。 手刻みと機械加工を同じ加工場内で使い分けています。 写真は手刻み部分。
立ち上がり型枠
ベース部分の土間コンクリートを打って養生期間を取った後、続いて立ち上がりの型枠を組み、ここに再びコンクリートを打設します。
土台敷
基礎が完成しました。 上棟のための準備を現場で行います。 土台と呼ばれる木材を基礎の上に敷いていきます。
捨て板貼
続いて、断熱材を敷きこんだ上で、床下地を貼っていきます。
上棟
2月吉日、上棟の日を迎えました。 山の下に霧が出ているのが見えます。 まずは柱をそれぞれの場所に立てていきます。
大黒柱
みんなで大黒柱をうずんで(持ち上げて)、建てます。
軒桁
柱を立て終わると、梁や桁を納めていきます。 上を支えて見る人と、下で柱がホソ穴に入るように見る人、みんなの息を合わせていきます。
差し付け
大黒柱へと梁を取り付けていきます。 小さな穴の部分には込栓といって、木で出来た釘を打ち付けて固定させます。
梁
どんどん梁を納めていきます。
登り梁
梁を斜めに架けることがあります。 その梁を普通の梁と区別して登り梁と呼びます。 ばってんの形に組んで、吊り上げて納めます。
上棟
更に小屋組材を納めていくと、上棟のときを迎えます。 棟とはもっとも高い部分に納められる木材のこと。 一日で建物の骨組みとなる軸組が姿を現しました。
餅撒き
近所の方に幸せのおすそ分けということで、餅撒きが行われました。 多いのが、少し大きなお餅を家の四隅と真ん中から投げて、そのあとで餅を撒くというやり方。 写真は大きなお餅を大工さんが蒔いているところ。 ということで、誠におめでとうございます。 お施主様におかれましてはたくさんのお気遣いをいただきまして誠にありがとうございました。 竣工に向けスタッフ一同精いっぱい尽力して参ります。
垂木
上棟が終ると屋根を仕上げていきます。 屋根の骨組みとなる垂木と呼ばれる部材を打ち付けていきます。
野地板
垂木の上から野地板と呼ばれる下地板を打ち付けます。 長期優良住宅ということで、野地板を斜めに張っていきます。 水平方向への耐力が生まれます。
筋交・窓枠・間柱
屋根の大工仕事が終わると大工さんは降りてきて、筋交や間柱などの羽柄材と呼ばれる部材を取り付けていきます。
構造金物
構造金物と呼ばれる耐震上必要な金物を取り付けていきます。
外部防水シート
ぐるりと外部を通気防水シートで囲います。
電気配線
電気設備工事の職人さんがやってきて、電線を配線していっているところ。
サッシ
鋼製建具を取り付けたりしていきます。
内部
リビングです。 筋交や間柱が入り、天井の下地を行います。
断熱材
天井断熱材を入れているところ。 ペットボトルの再生品でフリースみたいな素材の断熱材、パーフェクトバリアを詰めています。
和室
和室の畳下地です。 大引(写真横方向の木材)に直交させて根太を敷きます。
和室
断熱材を敷きこみます。
天井
断熱材を屋根の下に入れ込んで、それから天井の杉板を貼っていきます。
天井下地
平天井の部分は下地を組んでいきます。
外壁下地
外壁は焼杉ですが、それを貼るための下地を取り付けます。 防水シートの上に縦胴縁という細い木材を取付ます。 ここに空気が流れ通気層となります。
ハーフユニット
浴室は腰から下だけがユニットバス状になっているハーフユニットという商品を使用します。 通常のユニットバスと同じような感じで浴槽と洗い場を取り付けます。
桧フローリング
床のフローリングのヒノキを貼っているところ。 下地と逆方向に貼っていきます。
外壁下地
防水シートに胴縁下地を打ち付けていきます。
桜の框
お施主様が長年保管していたという桜の材を提供していただき、框や家具の一部に使わせていただきました。 桜は目が混んでいてかたくてとても良い材料なのですが高価なのですべてにという訳にはいかず、銘木材としてここぞという場所に使うことが多いです。
フローリング貼
リビングもフローリングを貼っているところです。
壁下地
壁の木下地を入れ終わっています。 可動棚が来るので、木下地を詰め貼りしています。 ここに石膏ボードを貼っていきます。
浴室入り口
浴室入り口の木軸をつくっていきます。
造作家具
キッチンのカウンターを大工さんがつくっていきます。 骨組みとなる木軸をつくっているところ。
造作家具
トイレのカウンターもつくりました。
左官
現場に左官さんがやってきました。 土間は洗い出し仕上げになりますが、立ち上がり部分にモルタルで下地をつくっていきます。
左官
浴室にはタイルを貼りますが、ここでも左官さんが下地をつくっていきます。
外部足場解体
建物を覆っていた足場が解体されて建物がすべて見えるようになりました。
外部足場解体
焼杉と、一部ゲーテウォールという塗材を塗っています。
洗い出し
玄関の土間部分は洗い出し仕上げといって、小石、モルタルや水を混ぜたものを塗って、それをその名の通り洗って小石の表面を出していく仕上げ方法です。
洗い出し
乾くとこのようにきれいな仕上げになります。
濡れ縁
庭に向けて濡れ縁を取り付けました。
木製建具工事
建具職人さんが来て、木製建具を取り付けていきます。 引出しなんかもこのときに取り付けます。
完成
「予子林の家Ⅱ」が完成しました! 「く」の字の形をした平家です。緑に囲まれたのどかな風景が一望できます。
完成
LDK部分。 勾配天井と土間、薪ストーブが美しく、緑を眺めほっとすることができます。