城廻の家Ⅱ
内子町城廻
外観パース
『(仮)城廻の家Ⅱ』の外観パースです。 内子の町並みらしい漆喰と焼杉の外観です。 大屋根を用いて、一部吹抜けとしています。
内観パース
LDKです。 和室は建具の開閉によりリビングと一体化させて使用することができます。 勾配天井が吹抜けのようになっています。
地鎮祭
2月吉日、地鎮祭が執り行われました。 この土地に家を建て、暮らしていくことを、この土地の神様に報告する儀式です。
地鎮祭
式次第によって、様々なことが行われますがそのどれもに意味があります。 写真は玉ぐし奉奠の儀。 玉ぐしに乗せて願いを届けるんだそう。
墨付け
本社隣の木材加工場にて、構造材の墨付けがはじまりました。 一本一本、確認して名前をつけていくところからはじめ、それぞれをどう刻むかの墨をつけていきます。
配筋
ベタ基礎という基礎形状をつくります。 家全体の底面にコンクリートを打つというイメージです。 コンクリートの弱点である引っ張りの力を補うために鉄筋を一緒に打設します。 等間隔に鉄筋を配置しているところ。
刻み
墨がついた木材たちは、棟梁もしくはほかの大工さんたちによって刻まれて行きます。 手刻みと機械加工を併用しています。 墨に従って刻みますが、細かいところは刻む大工さんが考えて墨をつけては刻んでいくことも。
基礎脱型
立ち上がりの打ち継ぎが終わり、養生期間の後、型枠が取り外されました。
土台敷
基礎が完成し、上棟を前にあらかじめ土台と呼ばれる基礎の上に乗る木材を敷きに行きます。 基礎下と外部の通気のために基礎パッキンというものを敷いてから行います。
先行配線・配管
床下地を先に貼ってしまうので、あらかじめ床下の配線や配管を行ってもらっているところ。
上棟
「城廻の家」上棟の日を迎えました。 加工場で刻まれた木材をくみ上げていく一日です。 予め敷いておいた下地板の上に木材を置いてあります。
柱と梁・桁
まずは1階のすべて柱を立てていき、そこに梁や桁を納めていきます。
大黒柱
大屋根が特徴のこのおうちは屋根勾配を利用して吹抜けを設けます。 大黒柱の四方に梁や桁を納めていくので、あちらを浮かせて、こちらを沈めてという風にみんなで息を揃えて納めていきます。
2階
2階の柱を納めて、更に2階の梁や桁を納めます。
登り梁
続いて登り梁をクレーンが吊り上げて、それを大工さんが受け取っているところ。 地上で組んでから吊り上げています。
登り梁その2
登り梁を納めているところ。 このような複雑な加工を施すことで簡単に抜けることはない躯体をつくっていきます。
全景
建物の外観がだいぶわかってきました。 向かって右に向けて屋根が下がっているのがわかります。
上棟
そして上棟の瞬間。 一生に何度もない上棟という瞬間、お施主様に棟へ上がっていただき一緒に棟材を納めました。 おめでとうございます。 これから竣工へ向け、スタッフ一同尽力して参ります。
野地板
上棟が終わって、その後は屋根をつくっていきます。 野地板とよばれる板を貼っていきます。
防水シート貼
野地板の上から防水シートのルーフラミテクトという商品を貼っていきます。
屋根工事
防水シートの上に桟木を打っているところ。ここに瓦を引掛けていきます。
屋根工事
昔は土を使って瓦を葺いていましたが、今は棟以外には使いません。 棟部分には熨斗瓦と呼ばれる河原を乗せていきます。
羽柄材
筋交や間柱といった羽柄材と呼ばれる材料を取り付けていきます。
金物検査
更に筋交などに構造用金物を取付ていきます。 こちらを第三者機関によってチェックしてもらいます。
下地入れ
二階の天井の下地を入れているところ。
外観
防水シートが貼られました。
セルロースファイバー
今回、天井(屋根)と壁の断熱材にセルロースファイバーという材料を使います。 セルロースファイバーは新聞紙などの再生品で、土壁のような調湿性と吸音性を持つ断熱材です。
セルロースファイバー
施工方法としてはシートで裏表面を貼っていき、シートとシートの間に断熱材を充填させていきます。
外部ラス板
漆喰塗部分の木下地を打っていきます。
セルロースファイバー
貼ったシートの中にセルロースファイバーを充填させていきます。
セルロースファイバー
ホースをつかって隙間ができないようまんべんなく充填させます。
フローリング
床下地の上にフローリングを貼っていきます。
天井下地
二階の天井は石膏ボード貼。 壁も下地を取り付けていきます。
ラス網
外壁の漆喰部分の下地に更にシートを貼って、ラス網を貼っていきます。
外観
ラス網が張られたところです。
漆喰
漆喰を塗ったところ。 水分を含んでいるので色がやや濃いですが、乾燥するにつれ色味が薄くなります。
漆喰
↑の状態から乾燥が進むとこのように真っ白になりました。
外部足場解体
外部足場を解体しているところ。
造作家具
室内では大工さんが造作家具を取り付けているところです。 洗面室のカウンターを取り付けているところ。
造作家具
こちらはキッチンの食器棚。 大工がつくると建物に一体感が生まれます。
造作家具
↑の部分です。 食器棚のアラワクがだいぶできてきています。 ここに棚板や建具を取り付けたり、背板を貼ったりします。
下駄箱
こちらはシューズクローク。 建具はないので化粧の杉板を貼ります。
キッチンカウンター
キッチンカウンターを取り付けました。
玄関ポーチ
基礎工事の際に荒枠のコンクリート部分をつくってもらっていました。 仕上げは洗い出しです。 小石とモルタル、水を練ったものを塗り付けて、水で洗って仕上げます。
タイル工事
大工さんがつくった洗面カウンター。 天板と正面の壁にはタイルを貼ります。 上部は鏡を取り付けます。
擁壁
付帯工事と呼ばれる家にくっついているものの工事も行っていきます。 板塀を立てるための擁壁をつくっているところです。
完成
ついに「城廻の家Ⅱ」が完成しました。 真っ白な漆喰と、焼杉、大屋根の外観が印象的です。
完成
内部です。一部勾配天井が吹抜け風になっていて、二階の部屋に設けた窓から冬は暖かい空気を採りこみます。 家族がゆるりと繋がる広がりの間取りです。