恵み感じ生命育む家
内子町長前
外観イメージ
内子町の田園広がる里山に建つ「恵み感じ生命育む家」。 奥行の深い平屋の家です。 外観は瓦と焼杉をメインに、下屋部分にガルバリウム鋼板、ゲーテウォールの白い壁がアクセントになります。
内観イメージ
内観イメージです。 化粧になる構造材などの木部を古色塗して、モノトーンに仕上げるつもりです。 松丸太の架構を望みます。
造成
建物を建てるために敷地の土を入れ替えて造成していきます。
丁張り
基礎工事を始めていく前に、家のかたちを土地にあらわす定規を現地に杭を立ててつくっていきます。 これを丁張りと呼びます。 立ち上がりの高さや通り芯などの情報が掛かれていて、基礎工事の職人さんはこれを目印に施工していきます。
墨付け
構造材が木材加工場に納材されて、大工さんが一本一本墨をつけていきます。 同じ木材に見えますが、一本一本にたくさんの情報が詰まっていて、それを一本一本確かめながらたいせつに墨をつけていきます。
防湿シート貼
現場は基礎工事をはじめます。 地面を掘って、砕石を敷き詰めていき、防湿シートを全体に敷きました。 ベタ基礎と言って建物全体の下部をコンクリートで覆う方式です。
手刻み
松の丸太を大工さんが手刻みしているところ。 同じ加工を二本の材に施し、これを木栓で留め付けます。
立ち上がり型枠
現場は土間部分にコンクリートが打設され、続いて立ち上がり部分の型枠が組まれたところです。 このときに基礎と土台を緊結するアンカーボルトやホールダウン金物を取り付けます。
土台敷
基礎が完成し、上棟の準備をしていきます。 立ち上がり部分の上に土台と呼ばれる木材を敷きます。 桧の4寸角。
捨て板張り
3㎝の厚板を床下地に貼ります。 一緒に床断熱材も納めながら貼っています。
上棟
11月吉日、上棟の日を迎えることになりました。 土台から上部の木材を一日で組み上げていきます。 まずはみんなで柱を立てていきます。
大黒柱
LDKの中央に8寸角の桧の大黒柱を立てます。(左の方の柱) 右手の柱は入隅に使われる柱で、三方向から軒桁を納めていきます。
丸太の台持ち
色を塗っている木材は化粧として仕上げになってあらわれます。 松の丸太に台持ち継ぎという継手加工をしています。 継手内部の木栓で繋ぎ合わせます。
継手
長い材料は複数の木材を継ぎ合わせます。 方言などもありますが、弊社ではシャチ継と呼んでいます。 同じ形状に刻んだ木を組み合わせて、栓で留めて一本とします。
梁桁
梁桁を納めていきます。 大工さんたちはみんなで息を揃えて木材をどんどん納めていきます。 今回は平家なので一階部分が出来上がると、小屋組みへ。
小屋組み
屋根の下地となる小屋組み部分。 ある程度地上で組んだものをレッカーで吊り上げて納めていきます。
棟納め
そして、最も上部に納められる木材「棟」を納めます。 お施主様にも棟に上がってもらい、みんなで棟納めをしました。 すべて同じ木材ですが、使う場所によって名前が異なります。
全景
無事、棟を上げることができました。 秋の終わり、冬のはじまりを感じる一日となりました。 お施主様におかれましてはたくさんのお心遣いをいただきありがとうございました。 本日は誠におめでとうございます。 スタッフ一同心よりお祝い申し上げます。
屋根仕舞
棟が上がると屋根をつくって、雨に濡れないようにしていきます。 まずは垂木を打っていきます。
野地板
垂木の上に野地板を貼っていきます。 更に防水下地となるルーフラミテクトを貼っていきます。下から上へ重ねて貼っていくと雨が上から入りません。
屋根瓦葺き
屋根下地が出来上がると、瓦やさんがやってきて瓦を葺いていきます。 今回は石州瓦。真っ黒でややつやがある仕上がりです。
構造金物
大工さんは内部の筋交と構造用金物を取り付けます。
断熱材
屋根面に断熱材を詰めていきます。 パーフェクトバリアというペットボトルの再生品をつかいます。
天井下地
平天井部分の下地を組んでいるところ。
小庇
小庇を取り付けます。 浅いですが、窓への雨風浸入をある程度防いでくれます。
外壁
防水シートの上に通気胴縁を取り付け、さらに横胴縁を打ちます。 そして外壁の焼杉板を貼っていきます。
天井
リビングの天井です。 梁・桁をあらわしとしています。 天井面は和紙貼にして色合いにメリハリをつけます。
トップライト
南東面に4.5帖のウッドデッキを設けます。 トップライトを設けるとリビングやダイニングからも明るさを得られます。
外壁
外壁の仕上げである焼杉板が貼り終わりました。 手前の低い方の棟は漆喰塗です。 下地のラス板が貼り終わったところ。
内部造作
内部の天井下地を貼り終わると、押入板を貼ったり、出入り口の枠を入れたりしていきます。
フローリング貼
床下地のところに松のフローリングを貼っていきます。
間仕切り
リビングの間仕切り。 ロフトが見えています。
外壁下地
外壁の一部は漆喰塗です。 通気胴縁の上からラス板を貼り、更に透湿防水シートを貼ります。 さらにさらにラス網を貼ります。 外壁はこうして何層にもわけて施工されます。
外壁下地
さらにモルタル下地が塗られ、乾燥期間を置いた上で仕上げがようやく塗られることとなります。
造作家具
大工さんは造作家具をつくっていきます。 写真はダイニングのカウンター。 食器棚からつづいて壁一面につくった収納は一体感が生まれかっこいいです。
造作家具
ウォークインクローゼット用の衣類棚もつくります。
漆喰塗
養生期間を経て、ついに漆喰塗を行います。 漆喰は気硬性といって、空気に触れることで固まる性質があります。
造作家具
洗面化粧台をつくります。 側面の壁にタオルや洗剤を収納できる棚をつくります。
外部足場解体
家を覆っていた外部足場が解体され、全容が姿をあらわしました!
土佐和紙貼
現場は仕上げ工事へ。 天井に土佐和紙を貼っているところ。 木部を塗装したので、天井は白に。
土間コンクリート
ウッドデッキの足元にコンクリートを打設しました。
鉄板
薪ストーブの後ろの遮熱の為の壁。 鉄工所さんにつくってもらった鉄板を施工してもらいます。
木製建具
建具職人さんが木製建具を運び込みます。 今回はぜんぶ黒く色を塗りますが、内部の板は先に色付けされていて、外枠は後から塗るようです。 現地で合わせて削り合わせます。
完成
「恵み感じ生命育む家」が完成しました。 内外共にモノトーンで統一した姿です。 屋根には石州瓦を使っています。
完成
内部、LDKは丸太をあらわしにしています。 天井や壁は真っ白にしてコントラストを高めに。 緑あふれる眺めを楽しみながらの暮らしを送ることができます。