風ささやく家
内子町城廻
外観パース
内子に建つ「風ささやく家」の外観です。 ガルバリウム鋼板の屋根と塗り材を用いています。
内観パース
二世帯住宅です。 リビングは平屋部分となっていて、勾配天井を眺められます。
地鎮祭
10月吉日。 この土地に暮らしていくことを土地の神様にお知らせする儀式「地鎮祭」が執り行われました。
地鎮祭
盛砂に鋤を入れ、着工したことを儀式としています。 えい、えい、えいという掛け声のもと行われました。 お施主様は鍬を入れます。
図板
「風ささやく家」の墨付けを行っていきます。 大工さんが設計図書をもとに、図板を書いているところ。 一度自らの手で建物の図面を書くことで高さの上がり下がりなど構造のことを理解していきます。
床掘
現場での作業も始まります。 基礎業者さんがやってきました。あらかじめ建物外周部に丁張と呼ばれる木の柵を立てます。これが現場の物差しになって、これに基づいて基礎をつくっていきます。
切り組み
柱の加工を行っているところです。 奥の機械をつかったり、大工さんが鑿を使って刻んだりと使い分けています。
鉄筋
ベタ基礎部分を施工していきます。 防湿シートの上にスペーサーを噛ませた鉄筋を配置していきます。 鉄筋が図面通りかを第三者機関に確認してもらいます。
土台敷
基礎が完成し、上棟へ向け準備をしていきます。 土台を敷いて、床下断熱材も一緒に施工します。
床下地
床下地(杉の厚板)を施工して、汚れないように養生しました。 材料を運び込んで上棟の日を待ちます。
上棟
2月吉日、待ちに待った上棟の日を迎えました。 運び込まれた構造材を一日で組み上げていきます。
通し柱
家の四隅などは1階から2階を一本で通す「通し柱」を用いています。 そこに胴差を取り付けます。 すべてひとえに「木」ですが、使われる部位によって名前が変わります。
差し付け
こちらも通し柱。 三方向から横架材が取りつきます。 通し柱が弱らないように上下を工夫して、複雑な加工をして組んでいきます。 これらは木の釘、「栓」で留めていきます。
1階部分
胴差が取りついて、手前は下屋部分。 登り梁を用いて納めています。
2階柱
1階の梁・桁を納めると、床下地板を貼って養生をします。 それが終るとまた二階の柱を立てていきます。
軒桁
1階の外周部の梁を胴差ということに対して、2階の外周部は軒桁と呼びます。 屋根の端、そとに出た部分を軒と呼ぶことから、軒を支える桁を軒桁と呼びます。 ややこしいですね。
棟納め
そして作業は進み、頂部の木材「棟」を納めます。 お施主様にも上がっていただき、大工さんと一緒にみんなで棟を納めました。
神事
一日の作業が終わり、神事を執り行いました。 祭壇を組んで神様に上棟したことの報告や、完成までの安全をお祈りしました。 お施主様におかれましてはたくさんのお心遣いをいただきまして、誠にありがとうございました。 本日はおめでとうございます。
野地板
上棟後は屋根をつくって、建物が濡れないようにしていきます。 屋根下地となる野地板を施工しました。斜め貼にしています。
屋根下地
その上に断熱材にもなるフォレストボードという板(杉で出来た国産材)を貼って、更に上から防水シートを貼ります。
板金屋根
ガルバリウム鋼板の屋根を葺いていきます。 水下から水上へと重ねるように施工します。 屋根に上がらないと見られない景色が見えます。屋根工事をする人の特権ですね。
羽柄材
屋根仕舞が終ると、内部の工事へ。 筋交や間柱は羽柄材と呼ばれています。それらを取り付けていきます。
金物・鋼製建具
構造金物を取り付けたり、鋼製建具を取り付けています。
防水シート
通気工法といって、外壁に空気層をつくり室内の湿気を外に通したり、防水をしていく工法を採ります。 まずは通気防水シートを全体に貼っていきます。
胴縁、ラス板
そこに楯胴縁を打っていきます。 この縦胴縁の隙間が通気層です。 今回の外壁仕上げは塗材なので、今回はラス板(横に張っている板)を全体的に張って行っています。
断熱材
屋根面に断熱材を敷きこんでいきます。
断熱材
上の写真と同じく。 断熱材は二重に入れていっています。 パーフェクトバリアといって、ペットボトルを再生した商品を使っています。
外部ラス板
↑の写真、こちらも外部ラス板が貼られました。 小庇を取り付けてアクセントに窓と窓の間に化粧板を入れています。
小庇
こちらも小庇。 雨や風から建物を守ってくれます。
天井下地
1階の天井下地を組んでいるところ。
天井仕上
天井野縁を組んで、杉の化粧板を貼っていきます。
壁下地
2階。神南山がきれいに見えています。 間仕切り壁をつくっていきます。
フローリング
2階のフローリングは杉。 力いっぱい実を合わせていきます。
フローリング
1階のフローリングは松です。 こちらもどんどん貼っていきます。
階段
階段です。 側板という名前の左右の板。 ここにジグザグに段板と蹴込板用の溝を掘っていきます。
階段
階段が架りました(^^)/ 一番下の段はなんとルンバの基地だそうです。今どきですね。
外壁下地
外壁は塗材の場合、何層にも下地を施工します。
浴室下地
お風呂はハーフユニットといって、腰から下がユニットバスになっている商品を使います。 壁部分にタイルを張るために木で下地をつくっているところ。
内部造作
間仕切り壁を起こしていくと、だんだんと部屋の形がわかってきて、家らしくなっていきます。
外部下地
外部は、下塗りへ。 ラス板の上に更に防水シートを張り、ラス網を張ってからいよいよモルタル下地という流れ。風雨から守ってくれるものです。
小上がり
小上がりの畳スペースをつくっているところです。 引出しを取り付けるので、その下地も組んでいますね。
ウォークインクローゼット
ファミリークローゼットとサンルーム。 壁に板を貼ったり、棚を取り付けたりしています。
家具造作
親世帯用のLDK。壁に埋め込み棚をつくったり、キッチンカウンターをつくっていきます。
お風呂タイル
ハーフユニットの壁にモザイクタイルを貼りました。
外壁
外壁はついに仕上げ材です。 ゲーテウォールという再生資源から生まれた左官材料を使います。
足場解体
外部足場が解体されました。
キッチン取付
住機設備を取り付けていきます。 キッチンのレンジフードを取り付けているところ。
木製建具
五十崎の建具職人さんのオーダーメイドの無垢の木製建具です。 玄関建具を吊りこんでいるところ。
エアコン格子
和紙などの内装工事が終り、大工さんが手すりなどの細かいものを取り付けていきます。 写真はエアコンの目隠しをするための木格子。
濡れ縁
大工さんが濡れ縁を取り付けました。 桧の濡れ縁です。
板塀
敷地の周りに板塀を施工していきます。
完成
「風ささやく家」が遂に完成しました。 外観はガルバリウム鋼板とゲーテウォール塗の軽やかな姿をしています。
完成
LDK。 勾配天井の登り梁が気持ちのいい空間になりました。