すこやかなる家
松山市
外観イメージ
松山市「すこやかなる家」の外観イメージです。 南面道路のため、駐車場からのアプローチと庭が南側に配置されています。 ガルバリウム鋼板の屋根とそとん壁の外壁が和モダンの外観となります。
内観イメージ
LDKは吹き抜けから光や風を採りこみます。 梁や桁を見せずにシンプルに納めます。
地鎮祭
1月吉日、地鎮祭が執り行われました。 神職の方にお越しいただき、工事の無事や安全を祈念します。 写真は四方祓の儀。土地の四隅をお祓いしてもらいます。
玉ぐし奉奠
玉ぐし奉奠の儀。 玉ぐしに願いを込めて祭壇に供えます。 ほかにも様々な儀式が厳かに執り行われました。 誠におめでとうございます。 着工までもう少し。
墨付け
木材加工場に構造材が納材されました。 大工さんは一本一本、名付けをして、図面に従って墨をつけていきます。 土台にはじまり、梁・桁、柱の順番です。
床掘
現場も着工しました。 家の周りに「丁張」と呼ばれる杭を打ちます。 それに従って基礎工事業者さんが基礎をつくっていきます。 外周部を少し深く掘っています。
手刻み
墨がつけられた木材を手刻みしているところ。 鑿を叩いて木材を刻んでいます。 大工さんの手仕事をたいせつに。
立ち上がり
基礎工事は立ち上がり打設へ。 ベタ基礎といって家の形ぜんたいを基礎で支える形になっています。 壁が乗る部分に基礎の立ち上がりをつくって打ち継ぎます。
外部配管
今回は先行配管として、宅内の排水管を地中に埋める作業をしてもらいました。 桝とか排水管とか…何十年と働いてくれる頼もしい排水管たち…
材料運び
土台を敷いて、続いて下地板を貼って、上棟を前に材料を運び込んだところ。
上棟
4月吉日、待ちに待った上棟の日を迎えました。 まずは柱を立てていきます。とてもはやいです。
通し柱
1階から2階を一本で通す柱を「通し柱」と呼び、だいたい家の四隅に配置されます。 ここに胴差を指しつけていきますが、複数方向から横架材が差しつけられるので、複雑な加工を施しています。 複雑ということは抜けにくいのもそうですが、入れずらいということでもありまして、みんなで声を掛けながら行っていきます。
梁
こちらも通し柱に納める胴差。 梁の下には柱もあるので、こちらもほかのひとが見ながら一気に納めます。
1階梁桁
そうこうしているうちに1階部分の梁桁がすべて納まりました。 先に床下地を貼るひと手間を掛けます。
2階梁桁
続いて2階の柱を立て、続いて2階の梁や桁を納めます。
登り梁
地上ではレッカーに吊るす梁の段取りをしています。 登り梁はその名の通り、屋根勾配なりに斜めに架ける梁ですが、頂部の加工が複雑なので2本を組んだ状態で吊り上げます。
棟納め
写真奥の方にあるのが登り梁。 さらにここに棟を納めます。 棟は、家で最も頂部にある木材のことを言います。 お施主様にも一緒に上がっていただき、みんなで棟を納めました。 上棟です!
全景
上棟を終えるとその日のうちに出来ることは行います。 一日の終わりに神事を行い、全員で記念撮影を行いました。 誠におめでとうございます。 お施主様におかれましてはたくさんの気遣いをいただきまして誠にありがとうございます。 竣工に向け、スタッフ一同精一杯尽力して参ります。
垂木
躯体ができると続いて屋根をつくります。 屋根の骨組みとなる垂木を打っていきます。
野地板
垂木の上に野地板を貼ります。 斜め貼にすることで耐震性アップ。
筋交
屋根下地が出来ると、柱の間に筋交を入れ構造金物で取り付けていきます。
筋交・金物
二階部分です。 筋交などが入ってますね。 ここから隠れてしまう部分や見える部分様々あります。
板金工事
屋根はガルバリウム鋼板です。 軽くてシャープで人気です。 水下から水上へと施工していきます。
板金工事
下屋部分。 防水紙を壁面に立ち上げておいて、雨水の浸入を防ぎます。
外壁
外周部をぐるっと通気防水シートで囲います。
通気胴縁
通気工法といって、外壁に通気層をつくっていきます。
セルロースファイバー
今回は、天井と壁はセルロースファイバーという新聞紙などの再生品からできた断熱材を入れていきます。 透湿防水シートを内外に張って、そこに吹き込んでいきます。
天井貼
吹き込みが終ると、天井の下地を組んで、仕上げの天井板を貼っていきます。
壁断熱材
天井のあとは壁にも断熱材を入れていきます。 同じようにシートを張っています。
ラス板貼
何層にも折り重なる外壁の、ラス板を貼っているところ。
天井下地
LDKの天井下地を貼っていきます。 つるっと納めてすっきりさせます。
押入板
押入板に無垢の杉(節有)を貼ります。
フローリング
フローリングを貼っているところです。
間仕切り
間仕切りをつくっていきます。 建具の枠などですね。
造作家具
トイレのカウンターをつくっています。 自社で加工していると材料もそろって空間に一体感が生まれます。
外部ラス網貼り
外壁下地は何層にも重ねてつくられます。 通気層の外側へ、再び防水シートを張って、モルタル下地のためのラス網を貼っていきます。
階段造作
階段を掛けていきます。 柱を立ててあって、そこに溝が彫られています。ここに段板と蹴込板が取り付けられます。
階段造作
階段の下部です。 奥の側板が階段形状に彫り込まれ、手前の分は化粧板で、ここに段板が乗ります。
家具造作
造作家具をつくっていきます。 木材加工場であらかじめ加工したりハギ合わせた板を現場で組み立てています。 天板の溝を掘ったりしています(建築の言葉ではしゃくるといいます)
家具造作
洗面脱衣室の洗面台も造作します。 クランプがたくさん。 外れないように固定しているところです。
家具造作
二階ホールのデスクをつくっているところ。
家具造作
食器棚をつくっていきます。
そとん壁
外壁はようやく仕上げ材を施工していきます。 スチロゴテ押さえという仕上げ方法ですが、発泡スチロールみたいなものを使ってわざと表面を凸凹させて表情をつけていっています。
外部足場解体
高所に取り付けられる換気扇のダクトカバーなどを取り付けて、外部足場が解体されました。
キッチン造作
キッチン本体を大工さんがつくっていきます。 杉でつくっていくと、合板をまったく使いません。 食洗機を設置する前の大きさ確認の写真かと思います。 天板もステンレスでオーダーメイドでつくって貰います。
洗面化粧台
タイルを貼ってもらっています。 多くのモザイクタイルはシート貼になっていて、30cm角ぐらいの大きさのものです。 それをまっすぐに張っていきます。
漆喰塗
内装仕上げを行っていきます。 壁は部屋によって仕上げが変わりますが、吹き抜け部分は漆喰塗。 左官さんによって土佐漆喰が塗られていきます。高知県は世界的な石灰の産地なので、漆喰の生産が盛んです。
石貼り
土間部分の壁に大谷石を貼っていきます。 栃木県産の石で、風合いがよく柔らかい印象で人気があります。
シーリングファン
リビング上部の吹抜け部分にシーリングファンを取り付けました。空気の流れができ、室内空間の温度を一定に保ちます。
木製建具
建具は建具職人さんにお願いしてつくってもらいます。現場で合わせてみて微調整しています。
ロールスライドドア
1階と2階のトイレは、奥に引っ込むように回転する建具を取り付けました。省スペースながら開口幅を確保できます。
タイル貼り
水回りの床にタイルを貼ります。タイルを並べ、目地を合わせて貼っていきます。
薪ストーブ
ネスターマーティン社製のものを設置しました。薪ストーブの中で燃える美しい炎は、たくさんの至福のひとときを与えてくれます。
外部造作
木製格子や戸袋をつくっているところです。玄関建具も入り、だんだん完成に近づいてきました。
坪庭
バスタイムに癒しを与えてくれる、素敵な坪庭の完成です。
外構工事
工事も大詰めに入り、駐車スペースや薪棚が仕上がりました。 薪棚を設置する場所は、日当たりや風通しが良い、湿気がない、運搬動線のよいところなどがポイントになってきます。
完成
「すこやかなる家」が完成しました。外観はガルバリウム鋼板とそとん壁。シンプルな和モダンスタイルです。
完成
土間玄関とつながるLDK。土間に薪ストーブがあり、吹抜けを通して、自然と空気が流れる心地よい空間です。