自然と繋がる家
内子町内子
外観イメージ
内子町「自然と繋がる家」の外観完成イメージです。 大屋根と下屋が特徴の内子らしい和の外観です。
内観イメージ
LDK廻り。 下屋部分は勾配天井として、空間に変化を。 大屋根部分の天井は梁や桁を隠してシンプルなイメージにしていきます。 木をふんだんに使いながらもモダンな印象に。
地鎮祭
7月吉日、地鎮祭が執り行われました。 雨が降りましたが、雨降って地固まるという言葉があるように縁起のいいことと言われています。 神職の方にお越しいただき、厳かに式は進められていきました。
地鎮祭
土地の神様をお招きし、この土地で長らく暮らしていくことをご報告し、家族の健康や工事の安全を祈願していきます。 写真は施工者による「はじめてこの土地に手を入れる」という儀式、「鋤入れ」を行います。 ちなみにお施主様が行うのは「鍬入れ」。 ということで、無事儀式を終えることが出来ました。 本日は誠におめでとうございます。 スタッフ一同、心よりお祝い申し上げます。
墨付け
木材加工場に構造材が入ってきました。 棟梁が一度、すべての木材に目を通した上で墨付けをしていきます。 見えるところには見せるための木材を、という風に適材適所使っていきます。
土間コン打ち
現場は着工しました。 ベタ基礎を採用しています。 建物が建つ部分すべてにコンクリートを用いる基礎形状です。 砕石を敷き、防湿シートを貼り、型枠を組んだ後鉄筋を配筋。それからベース部分のコンクリートを打設します。
切り組み
墨がつけられた木材を加工していきます。 手刻みと機械加工を使い分けていますが、写真は手刻み。 鑿と玄能(金槌)を使っています。
立ち上がりコン打ち
ふたつ上の写真を見比べてもらえればと思います。 ベース部分の養生が終り、立ち上がり部分の型枠を組んで、そこに再びコンクリートを打ち継ぎます。
土台敷
基礎が完成し、型枠が脱型されました。 上棟の前に、土台という部材を基礎の上に敷いていきます。
断熱材、捨て板
続いて、床の下地をあらかじめ張っていきますが、床下用の断熱材も一緒に施工します。 床下地には杉の30㎜の厚板を使用します。
上棟
9月吉日、待ちに待った上棟の日を迎えることが出来ました。 準備を進めていた軸組を一日で組み上げていきます。 まずはじめに1階の柱を立てていきます。 写真中央は大黒柱に使う一番大きな柱です。
通し柱
通し柱は1階から2階を繋ぐ柱で、多くは建物の四方の角に配置します。 これは四方から胴差を差し付けする通し柱。 通し柱の中に栓を入れて外れないようにしています。
大黒柱
先ほどの大黒柱の上に梁を納めます。
全景
1階部分の梁や桁が納まると、なんとなく建物らしくなってきます。
2階床下地
1階作業が終ると先に床下地を貼ります。 トライウッドパネルという杉の既製品の板です。一般的な合板と違い接着剤の量が0.02%程です。
登り梁
今回は大屋根を用いた二階建てです。 登り梁を地上で組んでからレッカーで吊ってヤダキの上に納めます。
棟納め
登り梁の上に、建物の最も上に来る棟を納めます。 お施主様にもてっぺんまで上がっていただいて、大工さんと一緒に棟を納めました。 おめでとうございます。上棟です。
全景
そして夕方まで作業を行いました。 最後に弊社スタッフとお施主様ご家族で写真を撮影しました。 爽やかな9月の晴れの日に無事、棟を上げることが出来ました。 お施主様におかれましては、たくさんのお心遣いをいただき誠にありがとうございました。 竣工に向けて、また新しい暮らしに向けて、スタッフ一同精一杯尽力して参ります。
垂木
棟が上がると、屋根の下地をつくっていきます。 棟から軒桁までを通る細い材料を垂木といいます。 垂木を流して、打ち付けていきます。
野地板
垂木の上から野地板を貼っていきます。 躯体部分は斜め張りにしています。 軒先に関しては化粧野地板といって、下から見た時に見える部材です。 こちらはまっすぐ貼っています。
屋根防水下地
透湿性のある防水シートを貼っています。小屋裏の湿気を外部へ逃がしてくれる役割もあります。
金物検査
上棟後、金物や筋かいを取付けたら第三者機関による検査を受けます。完成すると見えなくなる部分なので、自社でもしっかり確認します。
中間水切り
外壁の上下で仕上材を変えるので、水切りをいれます。継ぎ目から雨水が侵入するのを防ぎます。
焼杉
水切りの下部に焼杉板を張っていきます。その後、上部を漆喰(しっくい)で仕上げる予定です。
断熱材
屋根と壁にパーフェクトバリアという断熱材が入りました。ペットボトルの再生品です。
天井下地
断熱材がはいったら、石膏ボードを張っていきます。この部屋は屋根の傾斜に合わせた勾配天井で、空間を広く感じることができます。
床
床板を貼っています。1階は松のフローリングです。
床
2階は杉です。フローリングの下に見えている床下地と直交させて貼っていきます。この下地は杉の厚板で、30mmあります。
間仕切壁
壁下地を作っていきます。部屋を仕切る壁ができてくると、部屋の大きさがよく分かるようになりますね。
枠
建具(開き戸や引戸など)がはいるところに枠をつけました。建具は最後に吊り込みます。
階段
階段も大工さんが作ります。側板(がわいた)の加工中です。
壁下地
下地板の上に石膏ボードをはっています。仕上は和紙を貼ります。
造作家具
TV台です。棚の下をオープンにしたり引出しをつけたり、、お施主様のご要望により様々な形で作っています。
外壁下地
ラス網を貼りました。この後モルタル下地を塗って、漆喰を塗る作業へ進みます。
外壁下地
モルタルを塗りました。数日乾燥させます。
内部壁
壁に桧板を貼りました。壁と天井の間には廻り縁(まわりぶち)という見切り材が入ります。納まりをきれいに見せてくれます。
キッチン収納
キッチン後ろの壁一面に収納を作っています。
シューズクローク
玄関収納の棚の中に、ポスト口を取り付けました。
キッチンカウンター
キッチンの前面にカウンターを取付けます。奥行を深めにとっているので、様々な場面で利用できます。
外壁仕上
いよいよ外壁仕上です。左官職人さんが、コテを使って漆喰を塗ります。
タイル貼り
水廻りの床にタイルを貼っています。現場に合わせてカットしたりして、1枚1枚貼ります。
下地処理
仕上の和紙を貼る前に、パテ処理をします。ボードの継ぎ目やビスの穴などを平滑にするためです。
内装
パテ処理後、和紙を貼りました。
キッチン
レンジフードを取り付けています。最近のレンジフードは薄型で、リビングから見える位置にあってもスッキリとした印象です。
器具付け
内装工事後、照明器具などを取付けました。ダウンライトを複数灯配置し、必要な明るさが確保できるようにしています。
洗出し
玄関の床は洗出し仕上げです。スポンジなどを使って表面を洗い流し、骨材の表面が均一に出るように仕上げます。
外構
ウッドデッキ造作中です。工場で木材を塗装し、現場で加工して取付けます。
格子
玄関ポーチに格子を取付けました。外からの視線を適度に遮ってくれます。
完成
「自然と繋がる家」が完成しました。焼杉としっくいで落ち着きのある外観となりました。
完成
広々としたLDK。収納スペースを広くとり、スッキリとした印象にしつつ、勾配天井で空間に変化をもたせました。