愉しき夫婦の棲家
松山市
外観パース
『愉しき夫婦の棲家』の外観パース。腰屋根のある平屋です。屋根は淡路瓦、外壁は漆喰と赤みの杉板を使用します。
内観イメージ
越屋根のあるLDK。登り梁や垂木など見えてきます。小上がりの和室の建具を開けると、さらに広がりを感じます。
地鎮祭
4月吉日、地鎮祭が執り行われました。 神職の方にお越しいただき、この土地に家を建て暮らしていくことを、この土地の神様に報告する儀式です。
地鎮祭
盛砂に施工者、施主が手を入れることで、工事のはじまりを意味します。 弊社社長によって鋤入れの儀が行われました。 誠におめでとうございます。 着工に向け、準備をしたりしていきます。
墨付け・刻み
木材加工場に構造材が納材されました。大工さんが図面に従って墨をつけていきます。そして、機械をつかったり、大工さんが鑿を使って刻んだりと使い分け、一本一本丁寧に加工していきます。
丁張り
基礎工事を始めていく前に、家の周りに「丁張」と呼ばれる杭を打ちます。建物の配置や基礎の高さなどの目印となり、これを目印に施工していきます。
土間コン打ち
ベタ基礎をつくるため、砕石の上に防湿シートを貼り、型枠を組み、鉄筋を配筋。そしてベース部分のコンクリートを打設します。
基礎完成
続いて立ち上がり部分の型枠を組み、基礎と土台を緊結するアンカーボルトやホールダウン金物を取り付け、コンクリートを打設して固めます。ベタ基礎が完成しました。
土台敷
基礎の立ち上がり部分の上に基礎パッキンを挟み、土台と呼ばれる木材を敷きます。
捨て板張り
床の下地を貼ったところです。もう隠れてしまい見えませんが、床下地の下には断熱材「パーフェクトバリア」を敷き詰めています。
上棟
6月吉日、ついに上棟の日を迎えました。まずは柱。1本1本に番付(横列と縦列の一致する場所)が記されており、大工さんはそれを見て柱を運んで建てていきます。
継手
こちらは継手を使って軒桁を納めているところ。部材が長く必要な場合は、継手と呼ばれる加工を木材に施します。 同じ形状に刻んだ木材を組み合わせ、中央の隙間に栓を打ち込み固定します。
梁
梁を納めています。木材同士をしっかり接合させます。
ヤダキ
桁行方向、梁の上の小屋組みを支える木材をヤダキ(牛木)と言います。 杉の丸太を使います。LDKから見える予定です。
登り梁
あらかじめ地上で組んだ登り梁をレッカーで吊り、ヤダキの上に納めます。LDKの空間を広くすっきり魅せるために登り梁を用います。
越屋根
今回は越屋根のある平屋なので、さらに越屋根部分を組んでいきます。 越屋根は伝統的な建築物にも採用されており、通気性や採光にとても優れています。
棟納め
建物の最も上に来る棟を納めます。 お施主様も棟まで上がっていただき、みんなで棟を納めました。 おめでとうございます。
全景
そして、一日作業を行い、無事けがもなく晴れやかな上棟となりました。 お施主様におかれましては、たくさんのお心遣いをいただきまして誠にありがとうございます。 本日は誠におめでとうございます。 スタッフ一同、完成に向けて尽力して参ります。
屋根仕舞
上棟後、屋根材を葺くまでの作業を速やかに行います。垂木の上に野地板という下地板をはっていきます。断熱材がはいっているところは、部屋から木組みが見える予定です。
屋根仕舞2
ルーフラミテクトという防水シートを貼っていきます。室内の湿気を外に出してくれる透湿性のある素材です。
屋根
桟をいれて瓦を葺きます。今回は、劣化しにくく、美しい外観を保つ淡路瓦です。
金物・鋼製建具
構造金物や鋼製建具を取り付けます。
断熱材
壁にパーフェクトバリアという断熱材を入れていきます。
板金葺き
下屋部分には、ガルバリウム鋼板の屋根を葺きます。
天井
天井を板張りで仕上げていきます。洗面脱衣室やトイレなどの水回りには桧板を使用します。
庇
和室の外、引違い窓の上に小庇をつくります。ガルバリウム鋼板を葺いたところ。雨や汚れを防いだりします。
外部
通気防水シートを全体に貼っていきます。そして、縦胴縁を打ち、空気層をつくります。塗り壁仕上げの部分にはラス板を張ります。
DNA工法
床板張り。すのこのような部分は、風の流れを利用したオリジナルのDNA工法。夏場はここから涼しい空気を室内に取り込み、冬場は外気をいれないよう蓋を閉めて過ごします。
内部
室内から見上げた腰屋根部分。垂木や母屋が見え、登り梁が架かった木組みがとても美しいです。腰屋根は通気性と採光に優れています。これから見えなくなる壁や天井部分にも、しっかりと断熱材が入っています。
敷居と鴨居
窓の内側に障子を納めるための鴨居を取付けます。ちなみに、下から支える部分は敷居と言い、上下で呼び方が違います。
内部壁仕上げ
建具の高さに合わせ、桧板で仕上げていきます。一部四角い穴があるのは、テレビやレコーダーの配線がここを通って隠れるようになるためです。
勾配天井
玄関は勾配天井です。小さな空間でもより広く感じられます。
床下地
小上がりの和室部分。床の下地を張ったことろで、この下地の上に畳が入ります。敷居の溝が4本入っている部分には、最後、建具屋さんが建具を入れます。
物入
あると便利な物入。節のある杉押入板で仕上げます。
外壁仕上げ
外壁は赤身の杉化粧板を張っていきます。杉は赤身と白身とに分かれていて、木の芯に近く色が濃い部分を赤身(心材:しんざい)といい、特徴としては耐久性に優れています。
郵便受け
板張りの中に郵便受けがあります。家の中で郵便物が受け取れるので、とても便利です。
キッチンバック
キッチンバック造作中。上部は引き違いの戸がついた食器棚、下部は引出し収納になる予定です。造り付けだと、地震で倒れてくる心配がないですね。
洗面化粧台
こちらも造作です。造作家具にすることで、好きなサイズやデザインにでき、その空間に合う家具に仕上がります。
戸袋
和室の戸袋ができました。襖がスッキリ収まりまるので、開放感たっぷりの空間が生まれます。
外壁下地
外壁上部はモルタル下地を塗りました。二週間以上乾燥させます。
床仕上げ
こちらはリビングの床の一部を掘り下げているところです。
掘りごたつ
先ほどの掘り下げた部分を板張りにして、掘りごたつ用の穴が完成しました。団らんの和が広がる空間になりそうです。
造作キッチン
立ち上がりがなく、すっきりとオープンなフラットキッチンを造作中。お料理を仮置きしたり道具を広げたりする作業スペースが広くなり、立ち上がりがない分お掃除も楽です。最近ではシンク下にゴミ箱スペースを設けることが多いです。
サッシ隠し
最近よく採用しているのは、窓のサッシ隠しです。外の美しい景色を絵のように見せる方法。掃き出し窓が設置されていますが、真ん中に少し細い柱を入れることでフレームを隠しています。設計のこだわりです。
内部仕上げ
天井に和紙、壁は漆喰。仕上げの作業にとりかかります。
外壁仕上げ
外壁上部は、左官職人さんが漆喰を塗って仕上げます。
タイル貼り
トイレや洗面室の床をタイル貼りで仕上げます。冷たさを感じにくいサーモタイルを貼っています。
足場解体
外部の足場が解体され、素敵な家がお目見えです。
照明設備と木製建具
照明器具の設置や細々した仕上げ作業。それと平行して、建具屋さんが木製建具を運び込み、ひとつひとつ調整していきます。
玄関スロープ
洗い出しで仕上げていきます。左官職人さんの手仕事です。
完成
「愉しき夫婦の棲家」がついに完成です。腰屋根のある平屋。淡路瓦の美しい輝きに、木のぬくもりを感じる家に仕上がりました。
完成
気持ちのよい風が吹き抜ける腰屋根と、木組みを魅せた勾配天井のLDK。どの居室からも美しいお庭を眺めることができます。