杜と生きる家
内子町上川
外観イメージ
内子町上川「杜と生きる家」の外観イメージです。 山間の地区に建ち、漆喰と焼杉を用いた落ち着きのある和の外観の家となります。
内観イメージ
南東の山が高く日照時間が短い為、なるべく日差しを採り入れられるように吹き抜けとしています。 見晴らしがいいため、開口部を大きくしています。
地鎮祭
1月吉日、地鎮祭が執り行われました。現場は標高が高く寒い日でしたが、ご家族の皆様と一緒に工事の安全をお祈りしました。
地鎮祭
四方祓いといって、土地の四方を清める儀式です。式は滞りなく進み、これからいよいよ工事が始まりますね。 本日は誠におめでとうございます。
着工
基礎工事がスタートしました。基礎は土に埋まる形になるので、まずは土を掘ります。
墨付け
工場に木材が搬入されました。大工さんが自ら書いた図板を見ながら、木材に墨をつけていきます。
木材加工
墨付けした木材を、一本一本丁寧に加工しています。鉋(かんな)を使っています。
基礎工事
現場ではコンクリート打設後、養生期間を経て型枠を取外しました。上棟へ向けて、着々と工事が進んでいます。
土台敷き
完成した基礎に、工場で加工された土台や大引きを敷きました。大引きという部材は、鋼製束によって支えます。
土台敷き後
断熱材を入れ、床の下地板をはっています。断熱材は透湿性のあるパーフェクトバリア、床下地は杉の厚板(30mm)を使用します。
上棟
6月吉日、梅雨の晴れ間の上棟となりました。まずは1階の柱です。 木材には記号や番号が書かれていて、その記号を頼りにそれぞれの場所へ建てています。
胴差
通し柱に胴差という横架材を差し付けていきます。 複数の柱とつなげるので、みんなで確認しながら納めます。
トライウッドパネル
2階の床を支える梁などを納めて、床下地をはっています。
小屋束
屋根を支える部材のひとつ、小屋束を納めています。 こちらは下屋部分です。「い二」と書かれているので、い通りの2番に納めます。
軒桁
こちらも屋根を支える部材のひとつで、軒の下に設置される横架材です。「追っかけ大栓継ぎ」という木材をつなぐ継手の方法をとっています。
母屋
軒桁と平行に配置されているのが母屋です。いよいよ棟納めです!
棟納め
建物の最も上にくる棟を納めます。お施主様と大工さんで、一緒に納めました。
祝上棟!
そして、上棟式後に餅撒きが行われました。ご近所の方などたくさんの方にお越しいただき、大変賑わいました。誠におめでとうございます。
屋根仕舞
野地板の上に、防水シートを水下から貼っています。このルーフラミテクトという防水シートは透湿性があり、小屋裏の湿気を外部へ逃がしてくれます。
瓦葺き
屋根材は石州瓦です。防水シート貼り後に瓦桟を取り付け、瓦を葺いていきます。
鋼製建具
構造金物などを取付け、サッシがはいりました。引違い窓やすべり出し窓など、様々な種類や大きさのサッシを使用します。
外壁
シート張り後、木の桟(通気胴縁)を打ちました。空気の通り道を作り、湿気をためない通気構法としています。
水切り
1階部分の外壁は焼杉板、2階部分は漆喰塗りです。継ぎ目部分には、中間水切りという部材をいれて雨水の侵入を防ぎます。
外壁下地
横にも胴縁を打ちました。焼杉板を貼る為の下地となります。
小庇
窓の上に庇をつくります。骨組みができたところ。
小庇2
天井部分の板を張りました。庇の屋根はガルバリウム鋼板を葺きます。
外壁下地
2階部分にラス板をはったところ。この上から更に防水シートやラス網を施工します。 いくつもの工程を重ねて漆喰仕上げが完成します。
断熱材
天井・壁に断熱材をいれました。パーフェクトバリアという断熱材で、ペットボトルの再生品です。
天井下地
断熱材施工後、天井下地を作ります。野縁(のぶち)と言います。野縁に板などはり、天井が仕上がります。
梁
一部梁を見せる部屋がありますが、こちらは(手斧)ちょうな仕上げです。無垢の木材ならではの質感がでますね。
天井
天井に杉板をはりました。様々な板目模様が表れます。
小庇3
庇の屋根にガルバリウム鋼板を葺きました。軒の出が深いので、夏の日差しを防いだりします。
板張り
押入れ部分の天井にも杉板をはりました。同じ杉でもこちらは節があり、赤っぽい色をしています。
外壁
外部に焼杉板をはり始めました。杉板を焼いて炭化させたものです。
敷居
建具の枠となる敷居を取付けます。写真は扉が3枚入る引戸なので、溝が3本あります。
フローリング
床の仕上げは杉の無垢材です。足触りがとても良いです。
階段
階段も大工さんが作ります。側板と言って、階段の側面に納まる部分の加工をしています。
ニッチ
玄関にニッチを造作中。ご希望に合わせて、ある程度自由に大きさなど決めることができます。
階段2
材料の加工を終え、踏み板や蹴込み板を納めています。
収納
ウォークインクローゼットに棚など取付けています。壁に杉板をはり、仕上げが完成します。
キッチン家具
キッチン後ろの収納家具も作ります。扉や引出しは建具屋さんに取り付けてもらいます。
洗面台
こちらは洗面化粧台。洗面器が入るように板材を加工して、合わせています。上部には収納や鏡を取付けます。
壁
内部壁に石膏ボードをはり、この上に和紙を貼ります。徐々に完成が近づいてきました。
キャットウォーク
吹抜け部分に取付ける格子(キャットウォーク)です。2階から差し込む光をやわらげます。
外壁下地2
外壁仕上げ工事に向けてラス板の上に防水シート、ラス網を張りました。
外壁下地3
ラス網の上にモルタルを塗りました。乾燥させたあと、仕上げの漆喰を塗ります。
キッチンカウンター
キッチン側はニッチを設けました。調味料を置いたりするスペースになります。
壁
和紙を貼る前にパテ処理をします。下地材の継ぎ目や凹みを平らにする、大事な工程です。
設備
システムキッチンの組立作業をしています。組立前はたくさんの資材が現場に搬入されます。
内装仕上げ
仕上げは壁・天井共、和紙貼りです。完成が近づいてきました。
外壁仕上
いよいよ外壁仕上です。左官職人さんが、コテを使って漆喰を塗ります。
木製建具
建具職人さんが現場に建具を運び込み、その場で合わせてひとつひとつ微調整します。
濡縁
大工さんの木工事も大詰めで、外まわりの工事に移りました。こちらは濡れ縁。濡れ縁があることで内と外の間の空間が生まれます。
板塀
板塀が仕上がりました。木にすることで、自然と馴染み、暖かみのある雰囲気になります。
完成
『杜と生きる家』が完成しました。60年ほど前にお施主様のおじいさまが植えた木を、山から伐りだして一部使用。孫の代へと受け継がれ、立派な家の大黒柱などに使用しています。
完成
薪ストーブと吹抜けのあるLDK。吹抜けの大きな窓から自然光をとりいれ、大自然を感じることができる素敵な空間です。