お客様の声

内子町新町 T様
大黒柱の家

ご感想

障子を開けると現れる、階段の立格子が美しい。家の真ん中に位置するこの階段は、障子の開け閉めによって居間と一体になったり、切り離したりできる。
この階段の上部は天井が高くとってあり、トップライトの下で梁が幾重かに交差している。見上げると、立派な梁が重なる向こうに光が広がる。まるで森の中で枝葉の重なりの先に太陽を感じたような気持ちになる。
寝室も太鼓梁が交差していて、奥様は「ベッドに仰向けになると、気分がいいんです。旅先にでもいるような、新鮮な気持ちで毎晩眠りにつくんですよ」と嬉しそうだ。寝室の隣はたっぷり広さをとった納戸。衣替えの時季にいちいち衣類を出し入れしなくてすむように、とのご主人の希望からだ。婚礼箪笥も置いている。
この家は、柱や梁といった構造材だけでなく、床材や天井板、腰壁 の嵌め板、収納家具も、西渕工務店が自社工場でつくっている。
木の家を建てるといっても、なかなかここまでは手が回らないもの。協力工場につくってもらうことが一般的だが、同社は「木に関しては全面的にお任せいただけるように」、そして少しでも安く提供できるようにと、7年ほど前から自社製作に踏み切った。 よく見ると、壁と床で板張りの目地の形が違う。そのように細かく対応できるのが、同社の強みである。
(チルチンびと別冊 2007年7月号より抜粋)


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